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ファクトチェック:「ビッグ・ワン」地震の日付は予測できない

地震は予測できません。フィリピン火山地震研究所(Phivolcs)は、地震の正確な日時を予測するという投稿に対して、長年にわたり警告を発してきました。

主張:

マニラ首都圏を襲う可能性があるマグニチュード7.2の「ビッグ・ワン」地震が、2025年8月にフィリピンを襲うというもの。

評価:

誤り(FALSE)

なぜ事実確認を行ったのか:

この主張は、Facebookページ「God loves us」によって2025年7月4日に投稿され、執筆時点で8,100件のリアクション、7,600件のコメント、270件のシェアを獲得しています。

この投稿では、「Tatama na ang ‘The Big One’ 2025(2025年にビッグ・ワンが襲来する)」という文字が描かれたグラフィックが使用されています。

また、7月に台風が来た後に8月に大地震が発生するかのような印象を与えています。

事実:

「ビッグ・ワン」がいつ、どこで発生するかを正確に予測することはできません。Phivolcsは、特定の場所で特定の日付や時間に地震が起きると主張する投稿を信用しないよう、国民に呼びかけ続けています。

2025年4月、Phivolcsは2023年11月の投稿を再シェアし、次のように述べました。「世界には、大地震の正確な時間、日付、場所を自信をもって予測できる信頼できる技術は存在しません。」

Phivolcsは2018年のFacebook投稿でも次のように述べています。「地震がいつ、どこで起こるかを予測することはできません。パニックや恐怖を引き起こす可能性のある、未確認情報の拡散は避けてください。」

地震学者は、地震が特定の地域で一定期間内に発生する可能性を確率として評価することしかできません。



ビッグ・ワンとは?

複数の研究で、西バレー断層が引き起こすマグニチュード7.2の「ビッグ・ワン」地震が懸念されています。この断層はマニラ首都圏を横断しており、約34,000人の命が危険にさらされるとされています。

西バレー断層(約100キロメートル)は、おおよそ400年ごとに動くとされています。専門家は「ビッグ・ワン」は我々の世代中に起きる可能性があると警告しています。

過去のファクトチェック:

  • 強い地震を警告する投稿がショッピングサイトへリンクしていた件
  • 2025年7月5日に地震が起きるという誤情報の投稿
  • リュウグウノツカイ(巨大深海魚)のAI画像による地震デマ
  • オーストラリアの地震とされるウソ動画
  • コロンビアの地震とされるAI画像

アンジェリー・ケイ・アベリンデ/Rappler.com
アンジェリー・ケイ・アベリンデ氏はナガ市出身の学生ジャーナリストで、2024年のRappler「Aries Rufo Journalism Fellowship」卒業生です。

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出典:Rappler.com


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